オレが…負けるだと…?

また更新がすっかり放置されて申し訳無い。不度家行です。
さて、前回予告したとおり、去年秋の敗血症の話でもしましょーか。


事の起こりは昨年10月2日。
コミック1合わせの本(つまり今回)について南畠親房卿とスカイプで会議したのですが、その夜、寝惚けながら小便に行きました。で、また寝床に戻ろうとした時、


バン。


ふすまの枠と云うか壁にがっすり右膝側面下をぶつけると云う、有り得ないドジっぷりを発揮。
しかし、タイルの目地につまづくようなオレには日常茶飯事だったので、一頻り痛みに悶え苦しんだ後、フツーに就寝した。
翌日、右脚が鬱血し恐ろしくだるくなる。
この日はスニーカーを買いに新宿に出たものの、駅に着いた瞬間からびっこを引くような状態で、買い物も特にせず帰宅。因みにこの時点では、脚を強打したことなどすっかり忘れていた。


さらに翌日10月4日、目が覚めてみると脚が痛いし微熱がある。
月曜だったし痛みに耐え切れなかったので、近所の医者に行くことにする。因みに不度家の家風で、昔から親に「医者とクスリには頼るな」と刷り込まれていたので、オレが医者に自ら出向くのは結構緊急事態である。
医者の診断は打撲。ぶつけた時に筋繊維を損傷していて、内出血していると言われ、湿布を貼られた。

ご覧の有り様である。
病院から帰宅後、熱が急上昇し寝る。何故かオレは足利持氏になって室町関東の争乱に巻き込まれる夢を観る。


以下、ダイジェスト。


6日、相変わらず熱と頭痛(これも内出血が原因)でふらふらしながら浴室へ行く。


ガリッ。


左踵を風呂場のアルミサッシに引っ掛ける。切り傷なんてレベルではなく、肉ごと削げた。もうやだ。
因みにこの頃、台風が関東を直撃。両脚に大怪我を負ったオレには、道路の向かいのコンビニに出るだけで命取りになるレベル。


11日、大学の教授の古稀記念パーティに参加。これが立食パーティで、オレ超涙目。
怪我から1週間、椅子に座るのもままならず鬱々と寝て過ごしていた反動で酒と飯をとにかく食いまくった。


15日、患部が再び痛み始める。
同人誌の企画書の〆切が17日に迫っていたので、痛みを堪えながら書く。
医者から処方された湿布が切れ、薬局までびっこ引きながら買いに行く。後でアマゾンか何かで買えば良かったことに気づくも時既に遅し。


20日頃、全体の腫れは大分収縮していたかのように見えたが、打撲箇所がピンポイントで腫れあがっていた。
広域指定暴飲暴食団・青汁会の面々に「痛い痛い」と愚痴ると、「いいから医者行け」と説得されるも拒否。
だって打撲とか外傷って、いくら医者に行った所で即座に痛みが収まるモンでもないだろ…?


20日、某オレが時々出入りしている事務所で緊急事態が発生。手伝いに出向く。
この頃は椅子に座るのも本格的に苦しくて、日に日に右脚が腫れて紫色に変色。


21日、昨日に引き続き事務所。
この日は親睦会があり(オレは不参加)、事務所の関係者が数人やって来る。
ネタ半分でオレは怪我について話していたのだが、ある知人が一言言った。
「不度さん、それ、化膿してません?」



……ああ、これが「化膿した」って状態なのか。
この段階で、初めて膿んでいることに気付く。


22日、朝目が覚めると、オレの右脚が汚いイチゴジャムを大量出荷していた。
脚にガーゼをあてがい、近所の医者に行くと、「どうしてこうなるまで放っておいたんだ!」とリアルで言われる。誰が打撲でここまで悪化すると思うか。
どうやら右脚膝下全部、すねもふくらはぎも足首も膿で充満していたらしい。
オレは麻酔を打たれ、脚を切開されて膿を抜かれ、点滴を打たれた。
以来、毎日通う破目になる。



23日、病院に行く。
昨日とは違う、爺さんの医者(院長?)がいた。
包帯を解いて、昨日くぱぁされた部分を診察する院長先生。
「まだ膿が全部排出されているわけじゃないからねぇ…」と、おもむろにゾンデと云う細い金属棒を取り出し、塞がりかけた切開部分に何も言わずドスッ。潰れた蛙のような呻き声を上げるオレ。再びくぱぁ部分から汚いイチゴジャムが出荷される。
要するに、一度の切開で全部抜けないのなら、毎日こじ開けて排出するってハラらしい。先に言えって。
痛がってアタマを抱えるオレを尻目に、ゾンデをかなり深くまで捻じ込まれ、その度に日本語にない呻き声がオレの喉から漏れる。


24日、病院に行く。また院長がいた。
既に怯えきっているオレは、「あ、あの、また棒でこじ開けるんですか…?」と云うと、院長はゾンデを鈍く光らせながら、「ファファファ、君はコレが大好きだったねぇ?」エクスデスみたいに笑いながら調教エロゲのようなことを言いつつオレに向き直り、まるでパック牛乳にストローを刺すようなノリで、オレの脚にゾンデをドスッぎゃあ。
この段階でオレは、このジジイにドS院長と云う仇名を命名


以降1ヶ月、こんなカンジで…。
青汁会の連中からは脚が非処女だのドS院長に開発された医療奴隷だの言われる始末。
途中から敗血の痛みよりも、治療行為の方が痛いし恐ろしかった。



…で、何で今更こんな話をしているかと云うと、今週また軽い敗血症になっちまって…。


いよいよ豊受大神はオレを許さないらしい。